経緯
- 「エンジニアのための自分で始めるファイナンシャルプランニング」に行ってきました から2年が経過
- このあとFPに相談
- iDeCo, つみたてNISA、生命保険、がん保険、医療保険に加入
- ふるさと納税を満額したり、たまに投資
この辺りの経験を交えつつ、運用成績、優先順位、考え方などを書き記したいと思います
また、時代が進んで陳腐化している知識、誤り、誤解しやすい表現があった場合には、twitterかgithubでご連絡ください
読者
- 対象
- iDeCo、つみたてNISA、ふるさと納税、保険に興味がある人
- 企業年金、自社株をもっていない、庶民的な会社員
- 非対象
- プロ、自分の考えをもっている人
- 会社員以外、自社株や企業年金をもっている人(立場が違うし詳しくないので参考にはならないかも)
運用成績
iDeCoの方は2020/02-2020/05で、大きい時でマイナス2.35万ほどマイナスになりましたが、これ以外はプラスです
iDeCoには損益とは別に所得税と住民税の控除があり、個々人の適用税率に左右されますが、わたしの場合8.28万です
かんたん税制優遇シミュレーション|iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)【公式】
つみたてNISAのほうは、2020/02-2020/10で、大きい時で-16.24万ほどマイナスです
これはタイミングを図ってボーナスを一度に全部つっこんだ結果、コロナと丁度重なってしまった為です
さすがINDEX投資で回復していますが大変もったいないです
いま、つみたてNISAで下がっているという声も聞こえますが、同じミスをしてしまっているのではないかなと思います
優先順位
- 企業年金、自社株をもっていない、庶民的な会社員
- あくまで人それぞれケースバイケースはあるとはいえ
- 最大利益を教授しようと思ったら
- iDeCo
- つみたてNISA
- ふるさと納税
- オプションで生命保険、がん保険、医療保険
理由
iDeCo
- 加入(20歳)から65歳と長い恩恵(早ければ早いほど良い)
- 所得税と住民税の控除
- 運用益が非課税(通常20.315%の税金)
- 投資上限2.3万円/月
- 受け取りも税制優遇
- (一時金と年金として受け取るかで控除が異なるのと人によって、どちらが控除額が大きいかが変わります)
まず、投資と聞くとギャンブルのように聞こえると思うので、インデックス投資型の投資信託を説明します
投資信託とは、我々から集めたお金をまとめて大きな資金として、専門家が株、債権などの商品をパッケージングした商品です
INDEX投資は、市場の動きに追従した投資を行うことです
専門のプロがアクティブに攻めるよりも同等以上の成績を収める傾向があります
中でもiDeCoは国から認可された優良の商品になっています
どこかが悪くなっても補ってくれる硬いデッキ構成ということです
少し乱暴に言えば、これが相当悪くなるということは、世の中の何もかもが何をしたって悪くなっているであろうし、他の選択肢よりベターという位置づけです
これだけが悪くなるというのは希少事例です
つみたてNISA
- 投資可能期間2042年まで(5年間延長されました)
- 非課税期間25年間(5年間延長されました)
- 投資上限40万/年
- 運用益が非課税(通常20.315%の税金)
私が始めた時は、一般NISAより、後からできた、つみたてNISAのほうが長く持てるので非課税枠に美味みがありました
どちらかしか選択できませんでした
- 一般NISA 120万 x 5年 = 600万
- つみたてNISA 40万 x 20年(当時) = 800万
2024年からは2階建ての新NISAがはじまり、1階部分をつみたてNISAにロールオーバーでき非課税枠として運用できます
余裕のある人はNISA口座のロールオーバーで非課税枠が大幅に増大します
2021年から始めた場合の非課税枠比較です
- つみたてNISAのみ
- 2021〜2042年 40万 x 22年 = 880万
- 一般NISA -> 新NISA -> つみたてNISA
- 2021年〜2023年 一般NISA 120万 x 3年 = 360万
- 2024年〜2029年 新NISA 122万 x 5年 = 610万
- 2029年〜2042年 つみたてNISA 40万 x 14年 = 560万
- 合計:1530万円
話が変わってくる可能性もあるので、要注意ですが、自分にあったほう、無理なく年間の満額消化できる方を選ぶのが良いでしょう
ジュニアNISAについては知らないので触れません
ふるさと納税
iDeCo控除で、こちらの控除は少しだけ目減りしますが、それでも恩恵を受けることができます
お住まいの自治体に納めたい気持ちがなければ、最大利用するのが良いでしょう
保険
保険は護りの部分になります。貯蓄ペースや生活ラインをキープする役目があります
トラブルが発生しなかった場合、捨てたお金となるので、人の考え方に左右される投資でもあります
主に貯蓄型と掛捨の2つがあります
まず、最悪なのが全部モリモリの貯蓄型生命保険の知人からの勧誘です(かんぽ、ジブラルタ、プルデンシャルとかの事です)
予想以上に利益がでてもユーザには分配されませんし、複雑ゆえに還元率が悪く、利益が出て引き落とせるまで長い年月を要します(やめづらい)
人を使ってるのでコストも掛かってますし、運用費用や外貨建の場合、リスク、為替、手数料などもあります
(親族が勝手に加入してくれているような場合は良い)
なので、次のように3つに分けた上で、それぞれ加入するか検討した方が、他にお金を回しつつ、コストを下げて保険にお金を掛けることができます
会社名は参考までに私の加入しているもの
- 貯蓄:生命保険(メットライフ 24000円)※外貨建
- 掛捨:がん保険(チューリッヒ 1571円)
- 掛捨:医療保険(メットライフ 2482円)
保険のカラクリなどを書かれた著者の、先端医療は限られていて、それですらそんなに高くない、高額医療精度もあるから不要!(すべての保険が不要!)という意見も読みました
がんになった親族が一人もいないので悩みました
ですが、複数人の知人・観測で突然に良性、悪性の腫瘍になり、治療費は書籍で書かれているより高く発生、一時的に働けなくなり収入面のリスクを負っているのを見ました
そうなったとき、自分の場合だと親に頼るしか選択肢がないのが嫌で、加入を決めたという流れです
考え方
その1:月いくら貯蓄すればいいの問題
- 毎月、毎年、イベントの収支を表に書き出す
- 年金を考慮
- 35歳から貯蓄
- 65歳に退職
- 82歳で死亡
- 年金を引いて2000万を貯蓄する必要があるとす(自分がこれだった)
- リタイア後の消費は現時点と同じか増える傾向にある
- 30年間で貯蓄
- 年66万
- 月5.5万
その2:働けない身体になった場合に備える
- ①トラブルがなく収入が落ちなかった世界線
- ②トラブルがあり収入が落ちた世界線
この差を埋めるシステムが保険です
右上にあるのは、死亡、医療、介護、貯蓄ですが、図のような範囲でカバーします
こにより、①に復帰することはできませんが、②のラインを避けることができます
その3:いかにして貯蓄するか
- 資産形成は時間が武器
- 長く持つことでプロの運用成績を上回る
- 時間をかけなくて良いので、人生の時間を有効に使える
- 10万貯金できるとしたら(右図)
- 長期:5.5万(老後資産、10年以上引き落とせない)
- 中期:4.5万(利率が高めで、3年〜10年引き落とせない)
- 短期:生活分
- 右図には大まかな利率も書いてあります
- 左図は忘れました
よく目にする話
貯金でいいんじゃない問題
- 本当に銀行に貯金できてますか?
- 利率の高い青空銀行の定期預金ですら税引き後0.159%とかですけど?
- インフレ考慮していますか?
インフレ
お金の価値 | 額面 | 2%上昇 |
---|---|---|
現在 | 1000万 | 1000万 |
10年後 | 1000万 | 820万 |
20年後 | 1000万 | 672万 |
モノのコスト | 0.01% (定期預金) |
0.50% | 1.00% | 1.50% | 2.00% | 2.50% |
---|---|---|---|---|---|---|
現在 | 1000万 | 1000万 | 1000万 | 1000万 | 1000万 | 1000万 |
10年後 | 1001万 | 1051万 | 1104万 | 1160万 | 1218万 | 1280万 |
20年後 | 1002万 | 1104万 | 1220万 | 1346万 | 1485万 | 1638万 |
このように、インフレが起きると貯金していたお金の価値は減ります(額面は変わらないのに)
モノ、サービスのコストは高くなるということです
では、どうすればいいかというと、モノを持てばよい、なぜならモノはインフレするからとなるわけです
このモノが投資に当たるわけです
オススメされたから始めたけど下がり続けてるんだが
- 分けて投資しましょう
- 機を狙っての投資はやめましょう
- 本を読んで学んでください
- 画面を半年後に開きましょう
- そのときあがってますよ
- 下がっているタイミングで始めた人はどうしても下がり続けます
- でもそのあと反発するので、その中で利益がでるでしょう
最後に
- 基本的にどの本も同じ内容です
- 免税、控除、長期運用、インデックス投資で最大効率をだそうぜ!以上!
- たまに見る位で放置しておいてOK(気になって見ちゃいますが)
- 制度はよく変わるので、最新の本を読むようにしましょう
- 専門家に相談するのもオススメです
- 保険勧誘には気をつけよう(親族、友人、会社などから来る)
- 人の言うことは信用せず、自分で調べる必要があります
- 国のモチベーションはヨボヨボのお金の無い老人の面倒を自分で見てほしいかと思います
- 個人資産が増えたイギリスの成功例を参考にしています
- それなのに、2000万、3000万問題で足を引っ張ってうまく運ばなかった
- 日本は昔からの貯金、保険好きから抜けられていません
- 制度の恩恵を一人でも多くの人が知り、自分に合った選択の一助になれれば幸いです
- 人生100年時代はガチ